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「止まれ」いわき編

とまれかくまれ、どうろのじ

「止まれ」いわき編

みなさんこんにちは、大日本タイポ組合の塚田です。8月10日は「道の日」だ、ということで、2015年に開始したこのコラム、気付けば今年の「道の日」はとっくに過ぎて、前回の連載から一年が経ってしまいました……。みなさんからも全国各地の「止まれ」を募集していたのにもかかわらず、連載そのものが止まってるっていう(ちっともうまくない)。ここで気をとり直して再開しますのでよろしくお願いします。

「止まれ」いわき編

これまで名古屋京都と見てきましたが、今回は東日本に移動、福島県いわき市の「止まれ」を見てみようと思います。

こちら、福島県いわき市の「止まれ」です。小名浜地区あたりで撮影したものだったと思います。もっとも目を引くのは「れ」の左下のトンガリ部分。そしてそこから右上に行った後に、そのまま折れずにちょっと上の位置から縦棒があらためて書かれているところ。

で、この「れ」を見て、あれ? れれれ? と思った人もいるはずです。まぁ一年前のことだから忘れちゃってると思いますけど。そう、名古屋の「れ」と同じなんですね。右下の最後の「はらい」の処理もそっくり。いわきの方がほんの少しだけ、トンガリの位置が高いところにあるようですが。


左が小名浜周辺、右がいわき駅前

つづいて「ま」も見てみます。これも名古屋の「ま」と同様に、縦棒が中心よりも右に寄っています。下の結びのところは一番下まで直線で行かずに少し手前からくるんと丸まってる。これも名古屋とまったく同じと言っていいでしょう。


こちらも左が小名浜周辺、右がいわき駅前

それじゃあ「止」の字も名古屋と一緒か、と思ったら、こちらは少し違っています。名古屋の「止」は、真ん中の縦棒が左右のちょうどセンターにあったのが、いわきの方は「ま」の縦棒と同じく中心から少し右の位置に配置されています。縦組みだと「止」と「ま」の縦棒が揃ってなかなか美しい。

名古屋のほうも、場所によっては少し右寄りのものも見受けられるんですけど、いわきのほうはセンター寄りのものが見当らない感じ。そんな微妙な差ではありますが、違いと言えばそんなところでしょうか。


名古屋といわき、遠く離れながらほぼほぼ同じような「止まれ」になっているのはどうしてなんでしょう? 中間地点にあたる東京では、また違う「止まれ」だったりするのに。などと思いながら、ふと立ち止まるのでありました。


各地の「止まれ」写真引き続き募集!

ということで、名古屋、京都、いわき、と各地の「止まれ」をご紹介しました。あちこち行くたびに「止まれ」を撮りためているのですけど、まだ行っていない日本全国の「止まれ」を集めてみたいですよね。

実際、みなさんから「止まれ」の写真もお送りいただいています。近いうちにご紹介したいと思いますが、ひきつづき募集も続けます。純粋な「止まれ」のみを写した写真が欲しいです。工事中でテープとかで貼られた「おもしろ系」の写真じゃなくて、典型的なその土地の「止まれ」を代表するような写真。なるべく人が写りこんでないといいけど贅沢はいいません。

  • 「止まれ」の写真(全体、一文字づつなど)
  • 撮影した場所(都道府県名・市町村名)
  • 掲載する際のお名前(ハンドルネームも可。どうろのじだけに。)

を、感想やメモなどあれば一緒に添えてメールにてお送りください。

記事として採用になった方には「どうろのじ」のフォントデータをプレゼントしたいと思います(提供:ヨコカク)! ふるって応募して長体!

2016年8月16日

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とまれかくまれ、どうろのじ

塚田哲也

大日本タイポ組合のひとり。新世界タイポ研究会のメンバーでもある。ソロ活動として、デザイン関連ダジャレコンテスト「グッドデザイソ」をtwitter上で開催中。

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