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2016年7月19日

台湾を思わせる書体

2016年7月19日

台湾を思わせる書体

台湾の街の看板など至るところに多く使われ、街の雰囲気を作り出している楷書の書体、《商用字彙》。この書体および書家・劉元祥氏について詳細に調べた様子が、台湾 JUSTFONTのブログ記事に掲載されています。

JUSTFONT BLOG記事「那個讓人想到台灣的字體」より引用

朝の出勤時に目の前に止まっているトラック。その荷台に詰まれた段ボール箱にはどれも、フルーツの名前がこの書体で印刷されていました。
昼食に出かける時に見た、屋台の看板にもこの書体が使用されていました。
仕事を終えて漢方医院に立ち寄り、貰った薬の袋にもこの書体。夜、ゴミ捨てに出た時も、ゴミ収集車にこの書体を見ました。
これから夜食の「台湾風唐揚げ」を買いに行く時も、きっとこの書体を見るでしょう。
ついでにパイプを買おうと思った時にも、この書体の看板の中から金物屋を見つけます。
たまに参加する街での抗議デモの時に見た、パトカーにもこの書体がありました……。

この書体が好きな人もいれば、そうじゃない人もいます。
ただし台湾での代表的な書体としての利用率から見ると《商用字彙》の楷書体は高い割合を占めていることは間違いありません。
劉元祥氏によって書かれた《商用字彙》は、いまやサイン・看板業にとってなくてはならない財産です。
印刷書体と筆書き文字の間に位置する、この一つの書体だけで、台湾の街の景観が出来上がっているとも……?
「台湾を思わせる書体」は一体どんな魅力を持ってるのでしょうか?


この記事を書いたのは、台湾で『字型散歩:日常生活的中文字型学』という本を共著で出している蘇煒翔氏。ブログ記事では楷書フォントとの比較や劉元祥氏についてなど詳細に調べ考察された内容が書かれています。

『タイポさんぽ 台湾をゆく:路上の文字観察』が出版されたり、「単位展」が開催されたりなど身近な台湾。街の看板を見る目が、すこし変わるかもしれません。

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