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2017年1月19日

今回は書体予想が大的中! 第156回直木賞は「アルトクリームマックス」「太ゴB101」「秀英明朝」の『蜜蜂と遠雷』!

2017年1月19日

今回は書体予想が大的中! 第156回直木賞は「アルトクリームマックス」「太ゴB101」「秀英明朝」の『蜜蜂と遠雷』!

2017年1月19日、『第156回芥川賞・直木賞(平成28年下半期)』が発表され、直木賞には恩田 陸氏の『蜜蜂と遠雷』が決定しました。本文用紙は「アルトクリームマックス(日本製紙)」、使用書体はタイトル「太ゴB101(モリサワ)」本文「秀英明朝(DNP)」でした。

『蜜蜂と遠雷』恩田 陸(Amazon)

第156回直木三十五賞『蜜蜂と遠雷』

幻冬舎/恩田 陸

  • 本文用紙:アルトクリームマックス(日本製紙)
  • タイトル:太ゴB101
  • 著者名:太ゴB101
  • 本文:秀英明朝
  • 装画:杉山 巧
  • ブックデザイン:鈴木成一デザイン室

当サイトに掲載の事前予想では、『デザインのひきだし』編集長、津田淳子氏は本文用紙による受賞作予想として『また、桜の国で』の 嵩高 かさだか 書籍用紙55A(三菱製紙)」を上げていました。

第155回の予想の際には次点として上げており、かなり思い入れの強かった「嵩高書籍用紙55A」。ここ数年的中を続けてきた津田氏の連続記録は、ここでついに途切れることとなりました。

一方、大日本タイポ組合の塚田哲也氏は書体による受賞予想として『蜜蜂と遠雷』の「太ゴB101(モリサワ)」および本文「秀英明朝(DNP)」の組み合わせを上げており、三度目にして初めての的中!「明朝体や楷書体が使われることの多い直木賞候補作のタイトルの中で、唯一のゴシックを選んだ」とは塚田氏の弁。今後、直木賞狙いの作品タイトルにゴシックが増えてくることはあるのでしょうか。


第156回芥川賞は山下 澄人氏の『しんせかい』に決定。本文用紙は「オペラクリームマックス(日本製紙)」、使用書体はタイトル「ヒラギノ角ゴオールド(SCREEN GP)」本文「秀英明朝(DNP)」でした。

『しんせかい』山下 澄人(Amazon)

第156回芥川龍之介賞『しんせかい』

新潮社/山下 澄人

  • 本文用紙:オペラクリームマックス(日本製紙)
  • タイトル:ヒラギノ角ゴオールド
  • 著者名:ヒラギノ角ゴオールド
  • 本文:秀英明朝
  • 題字:倉本 聰
  • 装幀:新潮社装幀室

芥川賞は全ての候補作が書籍化されていないため受賞予想を立てることができませんでしたが、塚田氏は勝手に予想。「ゴシックを使ったタイトルと秀英明朝の本文の組み合わせが来る!」と直木賞候補の『蜜蜂と遠雷』とダブル推しの結果、見事にダブル的中。初の大快挙となりました。

ちなみに『しんせかい』の本文用紙「オペラクリームマックス(日本製紙)」は、昨年の直木賞受賞作『海の見える理髪店』に使われたもの。これまで直木賞は連続して同じ本文用紙銘柄が受賞したことがありませんが、芥川賞への影響というのも考慮する必要がありそうです。

受賞された恩田 陸さん、山下 澄人さん、そしてダブル的中となった塚田さん、おめでとうございます! そして津田さん、残念でした……。実に大波乱の第156回芥川賞・直木賞の本文用紙と書体による受賞予想の結果となりました。

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