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スミッチ・スマンローさん(タイ/Cadson Demak.)

世界のタイプ道

スミッチ・スマンローさん(タイ/Cadson Demak.)

世界各地にひろがるタイポグラフィーの世界を覗いてみませんか? 当連載「世界のタイプ道」では、世界各地の書体デザイナー、プログラマー、教育者、ベンダー、そしてこの書体を愛するコミュニティの基礎を支える多彩な方々へのインタビューを通して、タイポグラフィーという世界の魅力をお伝えしていきます。

今回はタイの書体ファウンダリ、カッサンディーマーク社でタイプディレクターを務めるスミッチ・スマンローさんにお話を伺いました!

昼も夜も一日中飽きることなく取り組むことができる

1.ご自身について教えてください。

Smich Smanloh

スミッチ・スマンロー(以下、SS): 約10年間グラフィックデザイナーとして活動してきました。また、タイプデザイナーとして6年ほどのキャリアがあります。グラフィックの仕事をしていた頃、書体を調べていて、今ではタイプデザインの業界にいます。


2.カッサンディーマーク社では何を担当されていますか。

SS: タイプディレクターを務めており、主にカスタムメイドの書体に関わっていますが他のプロジェクトも関わっています。また、レタリングも手がけています。

Thonglor 見本帳


3.この業界に入ったきっかけを教えてください。

SS: グラフィックデザイナーとして仕事をしていた時にカッサンディーマーク社主催のタイプデザインワークショップに参加したのがきっかけです。昼も夜も一日中飽きることなく取り組むことができると思ったのです。ある日、午後2時にタイプデザインを始めたのですが集中したあまり気がついたら朝になっていました! もうそんな風にはできないですけどね。


4.好きなアルファベットはどれですか?

SS: ラテン文字では“g”が好きです。タイプデザインを始めた当初は“g”が苦手だったので、克服するためにすごく努力しました。

オフィス内の棚。手前のアルミ製の文字は、Anuparb、Helvetica Thai、Nakorn。


5.新しいスタイルをデザインする時はどの文字を最初にデザインしますか?

SS: “H”と“a”からデザインします。“H”は他の文字に通じる基本的な形だと思っています。そして“a”はアルファベットは“a”から始まるからです。

The Matter 見本帳


6.公開可能な範囲で現在取り組んでいるプロジェクトを教えてください。

SS: ニュースサイトの“the matter.co”の見出しに使うセリフ書体とタイ語のループレス書体をデザインしています。カスタム書体です。タイのループレス書体は通常サンセリフに合うのですが、“the matter.co”はニュースサイトなのでセリフ書体を使っています。ですのでセリフ書体とマッチするループレス書体のデザインを試みています。


7.デザインしてみたい言語はありますか?

SS: タイ語のアルファベットのルーツであるカンボジア語をデザインしてみたいです。


地域特有のタイポグラフィやタイプデザインを見たい

8.毎年参加しているタイポグラフィーのイベントはありますか?

SS: アジアで開催されるタイポグラフィのイベントに参加したいと思っていますが、BITS以外でそのようなイベントを見つけることができませんでした。なのでATypI 2019 Tokyoには必ず行きます!

タイ語の分類に関するワークショップ


9.ATypI 2019 Tokyoに期待することを教えてください。

SS: その地域特有のタイポグラフィやタイプデザインを見たいです。その土地でタイポグラフィがどのように使われているか、また、その土地のタイポグラフィの歴史に興味があります。


10.紅茶派? コーヒー派?

SS: シングルショット2杯で!

Cadson Demak Office

2019年1月11日

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