文字による文字のための文字のサイト

アドビCC道場「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」イベントレポート

イベントレポート

アドビCC道場「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」イベントレポート

4月10日はフォントの日!アドビが⽇本記念⽇協会に正式な記念日として登録して、今年が三年目。 アドビの「CC道場」のスペシャル番組「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」内では、Adobe Fontsからフォントが提供されているフォントメーカー各社が集い、フォントに関するニュースを発表。(番組はこちらで見ることができます。)
type.centerでは生放送収録の現場にうかがいました。会場の模様含めてレポートします!


「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」

会場につくと目に飛び込んできたのは「令和」ケーキ!
おいしいお料理とシャンパンでフォントの日乾杯です!

令和ケーキとまわりを取り囲むおいしそうなケータリング、こちらはのひのひさんによるもの。

フォントメーカー各社の豪華!な顔ぶれ

番組の収録が始まり、各社からプレゼンテーション。最初のアドビの岩本崇氏と仲尾毅氏からの挨拶につづき、アドビからのニュースの発表です。


アドビ

Adobe Fontsの日本語フォントの新元号「令和」の合字への対応についてなどを発表。今回アップデートされたフォントは小塚明朝、小塚ゴシック、源ノ角ゴシックの三つ。記事内では「4月30日までに」とされていますが、4/10時点ですでに完了しているとのこと! 使用時の注意点など番組内で詳しく説明されていますので、ぜひご確認を。


凸版印刷

凸版印刷からは田原恭二氏・紺野慎一氏が登場。 Adobe Creative Cloudで使用できるAdobe Fontsに凸版印刷「凸版文久体」全書体が追加されたとのことで、文久体についてを紹介。

文久体の特徴の一つとして、収録文字数と収録字形に違いがあるStdNとStdで用途にあわせた使い分けができる仕様であることを説明。例として「文」の文字をあげ、「いわゆる文字のひげあり・ひげなしを、用途によって変えることができる。たとえば装丁(の題字)で使用する場合はひげありを選択するのがおすすめ。異体字切り替えではなく、フォントで分けていることが文久の特徴的な仕様。」


モリサワ

モリサワの江間祥子氏からは、おすすめの書体の紹介や、MORISAWA TYPE PRODUCTのオリジナルグッズから新製品の紹介。「文字で飾るピンバッチ」が4/10に新発売されました。

アンチックくんの目は、モリサワのアプリのロゴ!

書体を擬人化した漫画「フォント男子!」の単行本も4/10に発売!
以前type.centerで行なったインタビュー記事はこちら


字游工房

3月にモリサワのグループ会社化した字游工房。字游工房からは鳥海修氏の登場。 Adobe Fontsにはいっている游明朝体Pr6N、游明朝体五号かなR、游明朝体36ポかなRについてのプレゼン。

「36ポかなは見出しで使う人が多いけれど、本文で使うデザイナーさんもいる。それはそれで結構きれい。細いから本文、太いから見出しという捉え方ではなく、本文のテキストを組んでみて、適切かどうか考えて書体を選んでほしい」とのことでした。番組内では2020年春発売予定の書体の紹介も!


大日本印刷

続いて大日本印刷から登場の宮田愛子氏からは、「秀英体」書体の紹介。

Adobe Fontsからは17書体20フォントが提供されているそう。「秀英体開発グループに聞く和文書体の歴史」についてはこちらの記事もありますので、ぜひあわせてどうぞ。 『秀英体』のLINEスタンプや、LINE絵文字もあるそうです。


スキルインフォメーション

「フォント年間定額制ライセンスMOJIパス」のスキルインフォメーションからは片岡正氏。味岡伸太郎氏デザインの「TA楷R」や「TA方眼K500」などAdobe Fontsに提供されている八つのデザイン書体が、使用例とともに紹介されました。

「TA-rb」が使用されたマスキングテープ


フォントワークス

フォントワークスからは藤田重信氏の登場。筑紫A丸ゴシック、筑紫B丸ゴシックのさまざまな仕様事例を紹介。

「この『も』はちょっと回転されていますね」(藤田氏)
「藤田さんにはすぐわかっちゃう」(紺野氏)


砧書体制作所

砧書体制作所から登場したのは木龍歩美氏。

Adobe Fontsから提供のDonguri 欧文、Donguri かな、iroha 32sakura かなが紹介されました。 図形的なフォントということで、組みかたの例や、Adobe Fontsの他の書体の漢字との組み合わせなどについても話されました。 砧書体制作所とフォントワークス共通のトピックスとして、mojimoサービスからの丸明朝体の提供開始についても挙げられました。


トークセッション

最後はAdobeから西塚涼子氏、フォントワークスから藤田氏、字游工房から鳥海氏の三者によるトークセッション。 それぞれの書体が使用される装丁のジャンルや使われ方の差などについて語られました。

「藤田さんの書体は、表紙に大きく文字が使われるケースが多い。鳥海さんの書体は、かしこそうに見えるからか、ビジネス書に多いイメージ」と西塚氏。三者それぞれの性格があらわれるアンカーポイントの打ちかたなど、コアな話も聞けるフォントの日でした。


冒頭のとおり、番組はアーカイブされ現在もこちらで見ることができます。盛りだくさんのフォント談義、ぜひご視聴してみてはいかがでしょうか。

(レポート:伊東友子)

2019年4月14日

シェア

イベントレポート

type.center編集部

type.centerの編集部です。文字関連イベントをレポートしたり役立つ情報を発信できるよう努力してまいります。よろしくお願いします。

連載記事一覧
今日
昨日
おととい
ちかごろ
あいうえお かきくけこ さしすせそ たちつてと なにぬねの はひふへほ まみむめも やゆよ らりるれろ わゐゑを ん がぎぐげご ざじずぜぞ だぢづでど ばびぶべぼ ぱぴぷぺぽ 0123456789.
連載記事一覧
連載記事一覧
イベントレポート
「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」…
「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」字事鼎談 その1「大大&大文ッ字 タイポ話合」レポート!
大日本タイポ組合展「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」が町田市民文学館ことばらんどで開催中!会期も折り返しを過ぎた5月26日(日)には、大原大次郎(グラフィックデザイナー)× 大日本タイポ組合の鼎談イベント「大大&大文ッ字 タイポ話合」が開催。 イベントの模様を…
イベントレポート
「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」…
「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」ライヴ&トークイベント「Match DA 文ッ字」レポート!
大日本タイポ組合展「文ッ字 -いつもの文字もちょッと違ッて見えるかも-」が町田市民文学館ことばらんどで開催中! タイトルのとおり、文字と文学の間をデザインする試みの展覧会。会期中には多数のイベントや講演会などが予定されています。 展覧会初日の4月20日(土)にはオープニングとして…
イベントレポート
デザインフォーラム「TDC DAY 2019」レポート
デザインフォーラム「TDC DAY 2019」レポート
現在ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは「東京TDC賞 2019」の受賞作やノミネート作品の展覧会「TDC 2019」が開催中。4月9日(土)に開催されたデザインフォーラム「TDC DAY 2019」では、受賞作品のプレゼンテーションと文字のライブペインティングが行なわれました。…
イベントレポート
アドビCC道場「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!…
アドビCC道場「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」イベントレポート
4月10日はフォントの日!アドビが⽇本記念⽇協会に正式な記念日として登録して、今年が三年目。 アドビの「CC道場」のスペシャル番組「フォントの日だよ~文字っ子!全員集合!」内では、Adobe Fontsからフォントが提供されているフォントメーカー各社が集い、フォントに関するニュー…
イベントレポート
服とタイポグラフ 2nd Exhibition「澱と服…
服とタイポグラフ 2nd Exhibition「澱と服とタイポグラフ」オープニングレポート
文字をモチーフにした服、活版印刷による紙ものをつくるブランド「服とタイポグラフ」の2nd Exhibition「澱と服とタイポグラフ」が3/30(土) から東京都調布市にて開催。会期中には活版ワークショップやライブなど、ブランドの世界観を体験できるイベントも。オープン初日の模様を…
イベントレポート
「東京都美術館コレクション展 喜怒哀楽の書」スペシャル…
「東京都美術館コレクション展 喜怒哀楽の書」スペシャルトークショー「美しいくせ字の世界へようこそ」
1月6日(日)まで東京都美術館で開催された「東京都美術館コレクション展 喜怒哀楽の書」。12月28日(金)には関連イベントとして、『美しい日本のくせ字』著者の手書き文字愛好家・井原奈津子氏を招いてのスペシャルトークショー「美しいくせ字の世界へようこそ」が行なわれました。書作品と現…
イベントレポート
「カリグラム100 ー アポリネールの造形詩 ー」展覧…
「カリグラム100 ー アポリネールの造形詩 ー」展覧会&ポエトリーリーディングイベントレポート
1月にLUCKAND -Gallery Cafe&Bar- [ラカンド ギャラリーカフェアンドバー]で行なわれた「カリグラム100 ー アポリネールの造形詩 ー」では、グラフィックデザイナー永原康史氏により日本語訳されたカリグラムの造形詩が展示されました。 会期中の1月1…
イベントレポート
アドビ観光「びゃん」「おとど」ラーメン半日満腹バスツア…
アドビ観光「びゃん」「おとど」ラーメン半日満腹バスツアーレポート!
アドビが開発したフォント「源ノ角ゴシック」で身近に使用できるようになった、画数の多い漢字として注目を集める「びゃん」と「おとど(たいと)」。 二つの漢字にまつわるイベント「アドビ観光『びゃん』『おとど』ラーメン半日満腹バスツアー」が1月18日(金)に行なわれ、type.cent…
イベントレポート
東京都美術館「上野アーティストプロジェクト2018 見…
東京都美術館「上野アーティストプロジェクト2018 見る、知る、感じる──現代の書」、「東京都美術館コレクション展 喜怒哀楽の書」展覧会レポート
現在上野の東京都美術館では二つの書に関する展示が行なわれています。 「上野アーティストプロジェクト2018 見る、知る、感じる──現代の書」、「東京都美術館コレクション展 喜怒哀楽の書」、二つの展覧会をレポートします!
イベントレポート
JDCAデザイン書道フォーラム2018「デザインと書を…
JDCAデザイン書道フォーラム2018「デザインと書をつなぐ文字の話」講演会レポート
11月10日(土)新宿住友スカイルームで行なわれた「JDCAデザイン書道フォーラム2018」にて、ゲストに日本デザインセンターのクリエイティブディレクター小磯裕司氏を迎えての講演「デザインと書をつなぐ文字の話」が開催されました。その模様をお伝えします。
イベントレポート
「文字で演じる戯曲あそび」ワークショップレポート
「文字で演じる戯曲あそび」ワークショップレポート
文字を通じて、フェスティバル/トーキョー18で上演されるマレビトの会『福島を上演する』の戯曲に書かれた言葉と出会う創作ワークショップが、9/8(土)IID世田谷ものづくり学校にて行なわれました。主催はフェスティバル/トーキョー。 講師にグラフィックデザイナーの大原大次郎氏、ゲスト…
イベントレポート
「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景…
「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景」関連イベント「詩とグラフィックデザイン」鼎談
太田市美術館・図書館で現在開催中の展覧会「ことばをながめる、ことばとあるく——詩と歌のある風景」の関連イベントとして、出品作家の佐々木俊氏、祖父江慎氏、服部一成氏三者による鼎談が9月1日、同所で行なわれました。テーマは「詩とグラフィックデザイン」。その模様をレポートします。
イベントレポート
多摩美術大学オープンキャンパス「この字ナンの字?」ワー…
多摩美術大学オープンキャンパス「この字ナンの字?」ワークショップレポート
2018年7月15日(日)、多摩美術大学オープンキャンパスの情報デザイン学科内のイベントとして文字つくりワークショップが行なわれました。 大日本タイポ組合のお二方が講師を勤める毎年恒例の「食べもの×文字」のワークショップ。 今年のタイトルは「この字ナンの字?」。そのワークショップ…
イベントレポート
第六期文字塾展トーク「この文字どうかな? どの字がすき…
第六期文字塾展トーク「この文字どうかな? どの字がすきかな?」聞いてきました。
 書体設計士の鳥海修氏が主催する「文字塾」では、一年をかけて塾生が各々の仮名のデジタルフォントを作ります。 11名の塾生の書体が集まった第六期文字塾の展覧会が、2018年6月3日(日)から9日(土)まで人形町ヴィジョンズで開催されました。 今年のタイトルは「すきこそもじの上手な…
イベントレポート
「フォントかるたで遊びながら覚える、フォント選びのTP…
「フォントかるたで遊びながら覚える、フォント選びのTPO」イベントレポート
2018年5月24日(木)、「フォントかるた」のイベントがフォントかるた制作チームとハイブリッド型総合書店「honto」との共催で行なわれました。内容は、「フォントかるたで遊びながら覚える、フォント選びのTPO」。
書体の知識や、選び方・使い方のレクチャーからはじまり、実際にフォ…
イベントレポート
味岡伸太郎 味明物語 東京展 ギャラリートーク(白井敬…
味岡伸太郎 味明物語 東京展 ギャラリートーク(白井敬尚×祖父江慎×味岡伸太郎)
見出し明朝体「味明」と「味明モダン」および本文用のかな書体の発表と「味岡伸太郎書体講座」を刊行した味岡伸太郎氏。大阪に続きペーパーボイス東京で開催の「味明物語東京展」において、4月17日(火)白井敬尚と祖父江慎の両氏を迎えたギャラリートークの様子をレポート。
イベントレポート
「言葉と絵で。福部明浩と榎本卓朗の広告のつくり方」に2…
「言葉と絵で。福部明浩と榎本卓朗の広告のつくり方」に230名
(株)モリサワ(森澤彰彦社長)は7月28日、本社4F大ホール(大阪市浪速区敷津東2-6-25)において、第21回モリサワ文字文化フォーラム「言葉と絵で。福部明浩と榎本卓朗の広告のつくり方」を開催。定員の150名を大幅に上回る230名が参加する盛況となった。
イベントレポート
「凸版文久体ができるまで 3」最終セッションでは小宮山…
「凸版文久体ができるまで 3」最終セッションでは小宮山氏が登壇
印刷博物館は、P&Pギャラリーにおいて開催した企画展「印刷書体のできるまで 活字フォントからデジタルフォントへ」にあわせ、凸版文久体のフォント制作に携わったデザイナーなどを招聘し、これまで2つの講演会を開催してきた。その最終セッションとして6月3日、祖父江慎氏とともに凸版文久体制…
イベントレポート
「情報化時代に考えたい漢字の話」 文化庁文化部国語課 …
「情報化時代に考えたい漢字の話」 文化庁文化部国語課 国語調査官・武田康宏氏が講演
千代田区立日比谷図書文化館は3月30日、日比谷コンベンションセンターにおいて、文化庁文化部国語課 国語調査官の武田康宏氏を講師に迎えて「情報化時代に考えたい漢字の話」をテーマとした講演会を開催し、年度末にもかかわらず200名が聴講に訪れた。
イベントレポート
鼎談『漱石本制作の舞台裏』〜「祖父江慎+コズフィッシュ…
鼎談『漱石本制作の舞台裏』〜「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」関連イベント〜
「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」関連トークイベント第2弾「鼎談『漱石本制作の舞台裏』」が3月10日、日比谷コンベンションホール・大ホールにおいて開催され、200名が聴講した。
イベントレポート
対談『造本あれこれそれ話』 〜「祖父江慎+コズフィッシ…
対談『造本あれこれそれ話』 〜「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」関連イベント〜
千代田区立日比谷図書文化館において開催されている特別展「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」の関連イベントとして対談「造本あれこれそれ話」が2月18日、日比谷コンベンションホールにおいて開催。祖父江慎氏と白井敬尚氏の2人のグラフィックデザイナーが、それぞれの造本に対する考え…
h
s
h
イベントレポート
「ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット」展 特別…
「ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット」展 特別講義レポート
昨年末に開催された、京都dddギャラリー「ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット」展。特別講義「タイポグラフィとタイポグラフィ」がヘルムート・シュミット氏を講師に、京都造形芸術大学にて開催されました。今回はこの特別講義内容をレポートします。
イベントレポート
「単位展−あれくらい それくらい どれくらい?」大日本…
「単位展−あれくらい それくらい どれくらい?」大日本タイポ組合とギャラリートーク
21_21 DESIGN SIGHTで開催中の企画展「単位展−あれくらい それくらい どれくらい?」の関連プログラムとして、企画チームの前村達也氏、中村至男氏、稲本喜則氏、そして参加作家として大日本タイポ組合の秀親氏と塚田哲也氏らによる「大日本タイポ組合とのギャラリートーク」が開…
イベントレポート
ハングルセミナー「韓国の文字、いろいろと。」
ハングルセミナー「韓国の文字、いろいろと。」
2015年2月13日、ハングルセミナー「韓国の文字、いろいろと。」(講師:ノ・ウニュ氏、主催:佐々木愛氏)が開催されました。そのレポートをお届けします。また、記事の最後に、当日、伺いきれなかった参加者からの質問と、メールによるノ氏からの回答を掲載します。
イベントレポート
サイラス・ハイスミス×大日本タイポ組合 レクチャー&ワ…
サイラス・ハイスミス×大日本タイポ組合 レクチャー&ワークショップ
2014年11月7日、東京・銀座のMMM(メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド)で開催されたレクチャー&ワークショップ「文字を創り出すサイラス・ハイスミス×文字を再構築する大日本タイポ組合⇒言語を超えて文字で遊ぶ」のレポートをお届けする。